別雷皇太神(茨城県水戸市)
神社名:別雷皇太神(べつらいこうたいじん)
祭 神:別雷命
鎮座地: 茨城県水戸市元山町1-1-57
御朱印:あり
由緒書:あり
駐車場:あり
-別雷皇太神 由緒書-
第四十五代聖武天皇神亀元年(西暦724年)のとき、常陸国主藤原宇合(フジワラノウマカイ)は、勅命によって蝦夷征伐におもむく際、東北地方鎮護の神として、京都の「加茂別雷神社」の御分祀を当地に祀ったことが当社の創始であります。
現在の水戸地方における第一の古社で、御由緒によると、この地方を治めた佐竹氏、徳川氏の産土神として信仰され、特に雷難消除、武運長久の守護神として仰められてきました。
時の将軍徳川家康公がこれらの御神札を拝受したこと、幕末には信徒の要請によって江戸へ御神幸されるという御神威で、「水戸の雷神さま」として関東一円に知られていました。
明治維新の原動力となった桜田門外の変に先立って、水戸の浪士一統がひそかに成就の祈願をこめたことは秘録であります。
大正十三年関東大震災の復興を記念して開催された、東京上野の「電気博覧会」では、会場鎮護の神として、当社の御分祀がまつられ、開催後は東京(東京都)電気局の守護神としてまつられ、当時の市電、市バスの全車輌に当社の御神札が奉斎されていました。
現在では、わが国で最初に原子力の灯がともされた茨城県の東海村に遷されて電気、原子力の守護神として祀られております。
御本社は昭和二十年八月の水戸戦災によって、建造物をはじめ社宝、資料のすべてを焼失し、戦後の混乱期に御社殿、社務所等が再建されましたが狭隘となり、昭和四十三年秋に七年間の事業計画が完了、総欅造りの御本殿・幣殿・拝殿が新造されました。
-別雷皇太神参拝記-
別雷皇太神は茨城県水戸市、偕楽園から北へ進んだ国道50号線から南へ入ったところに鎮座する。
駐車場は境内右側。
神社正面に車は行けないので、境内右側の細い道を入っていくことになる。
祭神名が社名になっている神社で、「べつらいこうたいじん」と読む。
境内から一の鳥居へ戻って参拝することにした。
短い石段を登ると左側に手水舎。
正面には社殿があるのだが、その手前に盛砂。
盛砂は「もうずな」と読み、雷神さまの砂を踏むと体が丈夫になるという言い伝えがあるそうだ。
この盛砂は社務所で授与できるので、庭に撒くと良い。
拝殿前の狛犬。
それほど古くない狛犬だが、「あうん」の「うん」の方も口の横が開いているような感じもする。
拝殿で参拝。
境内は綺麗に清掃されていて、やはり心地よい。
注連縄も立派。
社殿右側にはご神木のイチョウがあった。
時期的に葉を付けていなかったのが残念だ。
境内社は社殿右側に淡島神社が鎮座している。
毎年2月8日に針供養が行われる。
縫い物の上達を願う特殊神事だそうだ。
ご神木のイチョウの右側には鳥居だけがあった。
その向こう側は壁で、何も無い。
社標が近くにあったので見てみると「聖徳養蠶神社」と書かれている。
かつてあった境内社なのだろうか?
聖徳太子の建築と淡島神社の針供養にも繋がる養蚕の神を祀っていた神社だったように思われる。
本殿は拝見できる。
別雷皇太神では取子という特殊神事もあるそうだ。
神様に子供を差し上げ、神様の子を御預かりして育てることにより元気に成長すると伝わる神事。
また、散々楽(ささら)という獅子をあやつり人形と同じ手法で動かす文化財がある。
社務所は境内左側。
参拝したときは宮司さんが不在で、境内社の詳細はわからなかった。
御朱印は書置きのものがあり、それと由緒書を戴く。
偕楽園からも近いので、電気関係者だけでなく火災除けや長寿祈願に立ち寄ってみてはどうだろうか?
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別雷皇太神(茨城県水戸市)のコメント
またまた、賀茂さんの分社の記事ですね。別雷皇大神て尊称も本社と同じですね。皇大神て尊称は元来…皇祖皇宗と呼ばれる、皇室に連なる御方をお祀りする神社に許されてました。故に出雲大社や諏訪大社などの様な格式の高い社でも、皇大神とは呼ばれません。にも関わらず賀茂社が皇大神の尊称を賜ったのは、賀茂健角身命がヤタガラスに身を変え、神武天皇の東征を先導した功績と、都が平安京に移された後…都の鬼門の守護神として篤く尊崇されるようになり、後世…伊勢神宮に次ぐ社として、伊勢斎宮に倣って賀茂斎院の制を敷かれたり、神宮同様に式年遷宮の制を敷かれた頃に、皇室にとって特別な社として、特に皇大神の尊称を賜ったようです。2008年08月19日 マー君 URL 編集
また一つ勉強になりました。皇大神が付く神社は今は沢山ありますね。
豪族の権威というか、そういうのも関係しているのかもしれませんが、単純に分霊社だからって安易に社名になっている場合もありそうです。
2008年08月20日 かぐら URL 編集
皇大神の第二義的な意味合いとして、次のような考え方もあります。皇大神はスメオオカミ或いはスメラガオオカミ等と読みますが、この場合のスメには統合するの古語、統める(スメル)の意味が含まれ、皇大神とは神々を統合した神界の頂点に君臨する大神様との意になります。中でも伊勢神宮は別格ですから、他の神社で皇大神を名乗る神社が皇祖・皇宗、功績顕著な皇族を祀る神社に限られて当然ですね。京都では石清水八幡宮が、八幡皇大神と尊称される場合がありますが、石清水八幡宮も賀茂社とならんで皇室の篤い尊崇を受け、神宮に次ぐ第二の宗廟とされた為に皇大神と尊称されるようです。然しながら石清水八幡宮の分社と言えども、ウチみたいな田舎の民社が皇大神とは中々名乗れませんね。2008年08月20日 マー君 URL 編集
なるほど、スメというのがポイントですね。ちょっと調べてみましたら、皇をスメではなく「コウ」と読ましている神社ばっかりでした。
その辺にスメとは名乗れないというのがあるのでしょうかねぇ。
2008年08月21日 かぐら URL 編集
皇大神をスメオオカミと読むのは祝詞奏上の折だけで通常はコウタイジンと音読しますよ。社名として読む場合も、皇大神宮=コウタイジングウ(本来は伊勢の内宮を指しますが、現代では幾つかの神明社系統の神社に〇〇皇大神宮と名乗る神社が見られます。)皇大宮=コウタイグウ。皇大神社=コウタイジンジャ。等のように全て、皇=コウって読みますよ。スメオオカミの意味を神々を統合した神界の頂点に君臨する大神様と書きましたが、そこから飛躍して…稀に、総本宮の意味で、分社・末社の神々を統べる神様との解釈を当てはめて皇大神の尊称を用いてる場合が有ります。同様な使い方に、国の総社として国内の神々を合祀された社が国内の神々を統べる神様との解釈を当てはめて皇大神の尊称を用いてる場合が有ります。然しこれらの社はいずれも、旧官国幣社であったり現在では神社本庁の別表神社に名を連ねる様な格式の高い神社ばかりです。2008年08月23日 マー君 URL 編集
通常もコウって読むんですね。格式の低い村社や無格社で名乗るのは、やっぱり威厳というかそういった意味をあえて付けて信仰に結び付けているという考え方もできますね。
2008年08月23日 かぐら URL 編集
盛砂…本社ではモリズナって読んでましたね。別雷皇大神の盛砂は一山だけですか?。京都の本社では一対になってますよ。別雷皇大神では砂を踏むと体が丈夫になるとの謂われが有るようですが、本社にはそんな謂われは残ってないですね2008年08月26日 マー君 URL 編集
盛砂は通常「モリズナ」ですよね。方言とかが絡んでいるのかと思います。
盛砂の山は1つだけで、対にはなっていませんでした。
案内板から推測すると、謂れは別雷皇太神に云い伝わる伝承のようです。
2008年08月26日 かぐら URL 編集
京都では玄関口に塩を盛って魔除けとする風習がありますが、これは賀茂社の盛り砂に由来してます。賀茂社の盛り砂は社殿の前に一対になって在る事からも分かるように一種の結界を示してます。盛り砂の奥側が神域を表し、無闇に立ち入ることを戒める意味合いを持ってます。そんなトコから家庭にあっては、玄関口に盛り塩をする事で結界を張り邪神や魔物の侵入を防ぐマジナイとされてます。また、盛り砂は古代神道の祭祀形態の名残とも言われます。上賀茂神社の後方…約4キロに、上賀茂神社の神体山である神山(こうやま)ってのが在るのですが盛り砂はこの神山を模してるとも言われます。社殿を設けて祭祀が行われるようになる前には、神離(ひもろぎ)祭祀と言って、便宜の斎場を設け、そこに榊を立てたり、鏡を設置したりして祭儀を行いました。盛り砂もそのようなヒモロギの一種と考えられます。そこに後世、大陸より陰陽の思想が入ってくると、盛り砂も対で作られるようになり、今のような形になったと考えられます。2008年08月26日 マー君 URL 編集
本来、盛砂も結界ですか。上賀茂神社って、関東では
盛塩は中国からの伝承だと、まったく清めに関係しませんが、古神道からみれば納得ですね。
私はあまり授与品を戴かないのですが、神社で戴ける塩は切らさないようにしています。
2008年08月27日 かぐら URL 編集
これからいろいろと勉強していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 jinさん、こんにちは。日本では風水に陰陽がかなり入っているので、中国の風水とは異なることが多いです。
でも1つ1つに「あー、なるほど」って意味があるので面白いですよね。
2008年09月12日 かぐら URL 編集
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